私たちオクタゴン・プロフェッショナルズは世界各国から集まった駐在員やインターナショナルスタッフで構成されています。そのため、私たちのチームの多くのメンバーは、海外駐在員として新しい国で生活することがどのようなことなのかを実体験しています。彼らの経験と視点が、オランダに来たばかりの国際企業のニーズに完璧に合わせた人事サービスを提供することを可能にしているのです。 今週は、コロンビア出身のLauraさんからの投稿をご紹介します。人脈を形成し、地元の文化を受け入れるためにオランダ語を学ぶことの価値を発見するための経験談を共有します。

観光で初めてオランダを訪れたとき、最も印象的だったことの一つは、私が接したほぼ全ての人が英語を話し、しかもほぼ完璧に話していたことです。第二外国語にアクセスできる人の割合が非常に低い国から来た私にとっては、とても驚きでした。子どもからお年寄りまで、あらゆる年齢層の人々が世界共通語でコミュニケーションをとっているのを目の当たりにするのは、魔法のようとしか言いようがなかったです。 

実際、これは私が個人的でプロフェッショナルズな将来を築く目的地としてこの国を選ぶという決断に大きな役割を果たしました。しかし、オランダ語を学ばなくてもこの国で生活できるのは事実ですが、オランダ語を話すことは生活のあらゆる面で大きなメリットをもたらすことを実感せずにはいられませんでした。生きていくためにその国の言葉を学ばなければならない国々と同じように、オランダ語が話せるとオランダでの生活はまったく違ったものになるのです。 

知っていますか? 

ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンによると、ゲルマン語の中で、英語・ドイツ語に次いで、オランダ語は世界で3番目に広く話されいます。世界中に2300万人近くの話者がおり、6カ国で公式に認められています。 1億人の英語話者に比べれば見劣りするかもしれませんが、オランダに長期滞在するのであれば、オランダ語を学ぶメリットを検討する価値はあるでしょう。

オランダ語を学ぶことはそれほど重要ですか? 

人生における他の全てのことと同じように、それは観点の問題だと思います。私はオクタゴンの同僚たち(オランダ人、非オランダ人)と話す機会を得て、それぞれの視点からいくつかの見識を集めました。

視点その1:人間関係の構築 

外国で大人になってから友達を作るのは、人々が話す言語にかかわらず決して簡単なことではありません。オランダ人は高校生の時に、一生付き合う友達を決めてしまうという事実があります。しかし、オランダではそれ自体は問題ではありません。世界中のほとんどの国籍の人と知り合うことができるので、必ず誰かと繋がることができます。とはいえ、この国に長期的に住むつもりなら、オランダ人の友人を作る価値はあります。オランダ人の友人を持つことは、あなたの人生に本当の宝物を持つようなものです。彼らは正直で、忠実で、大きな心を持っています。 

私の場合、オランダ人のパートナーに恵まれていて、いつも英語で会話してもまったく問題ないのは事実です。しかし、他のオランダ人との交流の中で、オランダ語に切り替えた方がシンプルになる時が来ます。また、オランダ語の表現やジョークは英語に翻訳されると魅力を失うことがあります。 外国人である私たちの多くは、どこの国の人であれ、言葉を共有する人とつながることの温かさを感じたことがあると思います。すぐに絆が深まるような、理解や共感を素早く感じられるような、そんな感じです。だからこそ、住んでいる場所の言葉を学ぶことに没頭することはとても重要なのです。 

  • 言葉を知っていると、少なくともいくつかの単語を知っていることで、誰かと繋がることがもっと簡単になる。 
  • 言語はより興味をかき立てる。誰かと共通の言語があるともっとワクワクする。 

視点その2: 仕事のベース   

オランダは、海外で働く機会を求めている人々にとって、しばしば夢の国のように感じられます。オランダはヨーロッパという環境の中で数多くの利点を提供してくれる上、何より、ここで活躍するために第三言語をマスターする必要さえないのです。しかし、オランダに住み、オランダで働く私たち駐在員の多くが時間が経つにつれて見落としがちなのは、現地語の習得が特定の機会へのアクセスや対人関係に与える影響の大きさです。  

多様性に富んだ国際的な環境であるオクタゴンで働く私たちの立場から言えば、オランダ語を知っていることはあなたの職務で活躍するために必要なことではないと思うかもしれません。確かにその通りです。オランダ人は(一般的に)非常に高いレベルで英語を話します。しかし、人生のあらゆることと同じように、言葉の違いによって障害にぶつかったり、プロセスの遅れを経験したりする時が遅かれ早かれ来るでしょう。 

  • 例えば、私たちは仕事柄、オランダ移民局やオランダ税務局とよく電話をします。彼らは電話中、ほとんどオランダ語で話しています。だから、彼らの言葉が話せないと、お互いに理解できないので、彼らもイライラしてしまう。そういう意味で見れば、言葉を知ることはとても重要なことだと思います。   

日常生活   

ハーグからアムステルダムに電車で向かっていたとき、電車が人里離れたところで突然止まり、オランダ語のアナウンスが流れ、旅を続けるまで少なくとも1時間は待たされたことがあります。今でも何が起こったのか分かりません。このように、オランダでの日常生活の中で、ただ道に迷ってしまうことが何度かありました。皆さんは、そんな不思議な経験したことがありますか。何が起こったか分からないけど、誰かに通訳を頼むのも気が引ける、そんな感覚です。私はオランダに住んでかなり経つが、いまだにそのような感覚にとらわれることがあります。 

その国で生活するためだけに新しい言語を学ばなければならないという考えには抵抗がありましたが、今ではその意図がどこから来るのかが分かる気がします。私はそれを障害として考えるのをやめ、オランダ社会に真に属し、その一員となるための機会としてとらえることにしました。私たちは時に、帰属意識が人生にもたらす重みを過小評価することがあります。 

まとめ 

ここまで来て、オランダ語(または他の言語)学習に対する前向きな気持ちを少しでも作ることができたなら幸いです。最後に、オランダに住むインターナショナルな同僚たちが、オランダに住みながらオランダ語を学ぶ動機付けとしてくれたヒントをいくつか集めてみました。ご意見を下さった皆さん、ありがとうございました。  

 

  • 話し始めたり、繰り返してもらったりすることを恐れないでください。オランダ人は喜んで助けてくれると思います。オランダ語を学ぼうとする人はすてきです。
  • オランダ語の字幕のついた映画を見るなど、日常生活の中でオランダ語を実践してみてください。
  • 素敵な絵本や簡単な物語を買って読んでみてください。簡単なボキャブラリーで、本当に楽しく学べます。 
  • ボランティア活動を考えてみてはどうですか。地域の一員になる素晴らしい方法です。英語を母国語としない人々と出会うこともあるでしょう。
  • 小さな単語帳を持ち歩き、路面電車やスーパーマーケット、ジムなど、日常生活で出会った単語を書き留めてはどうですか。その単語を覚えて、オランダ語圏の人々との会話に使えるようにしてみてください。 
  • 本格的に学びたい場合は、より早く学べるコースをチェックすることをお勧めします。政府の教育機関であるDUO(Dienst Uitvoering Onderwijs)が認定しているアカデミーを検索することができます。

繋がり  

私は、誰かが自分の言語を習得するために努力することを、人々は深く評価すると信じています。このような努力は、繋がりに対する純粋な関心を示すものであり、繋がりは本来私たちにとって魅力的なものです。アバターの「I see you」の現実版のようなもので、「あなたは私の仲間です」という意思表示なのです。それは、言語が私たちの生活といかに信じられないほど結びついているかということであり、私にとっては、この素晴らしい言語を学ぼうとすることの重要性を要約するものです。 

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