オランダの最低賃金をご存じですか?

毎年1月および7月に改定されるオランダの法定最低賃金。今回のブログ記事では、オランダへの進出および現地での人材の採用を検討している日本企業様に向けて、オランダの賃金に関する基本知識について、2022年最新の情報とともにご説明します。

グロス給与額とネット給与額

まず、グロス給与額とネット給与額の違いを整理しておくことは、日本と比較して社会保険料控除率の高いオランダでは特に重要です。給与額について話をするとき、オランダの雇用者は、日本と同じく通常グロスの金額を指していることが一般的です。

グロス総給与額(bruto salaris)とは、税金や社会保険料、その他の費用が差し引かれる前の給与の総額を指します。一方でネット給与額(netto salaris)とは、それらが差し引かれた後の給与額のことを指します。

2022年オランダの法定最低賃金

オランダの法定最低賃金は、オランダ労働法によって毎年1月1日と7月1日に改定されます。賃金はフルタイム労働時間(週36~40時間労働)に基づいており、21 歳まで年齢ごとに最低賃金が設定されています。オランダの法律のもとでは、オランダで働く15歳以上のすべての被雇用者は、それぞれの年齢に設けられた最低賃金および休暇手当*を受けとる権利があります。*休暇手当:オランダの雇用主は従業員の給与(年給)の最低8%の額を休暇手当として支払う義務があります。

フルタイムで働く場合の週当たりの年齢別最低賃金(2022年1月1日)

2022年1月1日以降 時間当たり最低賃金

週36時間、38時間、40時間のフルタイム労働の場合の1時間あたりグロス最低賃金(2022年1月1日)

2022年 オランダで日本人を含む非オランダ人を雇用する際の最低賃金要件

高度スキル保持者ビザで働く外国人の収入要件については、上記の給与基準に基づいた最低賃金が適用されます。

*注:上記グロス総給与額には、休暇手当は含まれません。

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